理事長所信
社団法人 西脇青年会議所
2009年度 理事長 西 村 憲 二
≪ はじめに ≫
皆さんは家族や会社の人たちに「JCに行ってくるで」と胸を張って言えていますか?
また、JC活動に使っている時間を無駄に思っていませんか?
個々に理由はあるかも知れませんが、JC活動やJCの団体そのものを否定的に考えたところで、進展は望めません。せっかく活動をするなら、前向きに考える努力をしても良いのではないでしょうか?JC活動には、日頃家庭や会社の中で経験出来ない事がたくさん詰まっています。自らが積極的に関わる事で多くの人と出会い、気付き合い、感動が生まれ、人間的成長が成し遂げられます。今一度、この恵まれたJayceeという環境を謙虚に受けとめてみてはどうでしょうか。そして、家族に、会社に、加杉野地域に貢献し、自分が誇り高き団体の一員である事を再認識すべきです。それが(社)西脇青年会議所の目的達成の為の大きな原動力であり、魅力ある組織へと進化して行くことを意味するものと信じています。
≪ 魅力ある加杉野地域の創造 ≫
加杉野地域には、JCを含め数多くの団体が存在します。我々の活動をより効果的なものにしていく為には地域、行政、他団体との連携を強く意識する必要があります。そして、それらの団体、あるいは人との関わりの中で、JCとしての考えをしっかりと伝え、共に「自分たちのまちは自分たちでつくる」という気概を持って活動することが重要です。
また、我々が日々暮らしている身近な「街並み」や「歴史」、そして「伝統」を見つめ直し、このまちの良さを、今一度理解した上で、加杉野地域の魅力を発信する事も必要です。
≪会員拡大≫
近年のスタート会員数、2005年38名。2006年36名。2007年33名。2008年28名。そして今年度は24名というメンバー数でのスタートとなります。会員拡大に関して、特に意識していきたい事を二つあげます。
一つ目は、「我々の活動に積極的に参加してもらう!」
入会候補者だけに限らず、たくさんの方に事業や例会に参加していただきます。我々の活動を理解して頂く為にも積極的に参加を促していきます。
二つ目は、「我々が魅力あるJCを語れるようになる!」
JC活動での貴重な経験やすばらしい感動、かけがえのない友情を一人でも多くの知人、友人、地域の青年に伝えていくことです。その根底には我々自身が「(社)西脇青年会議所に魅力を感じている」ことが必要となります。
その為にも、魅力ある活動をしましょう。魅力ある事業になるまで議論しましょう。そして納得できるまで議論して行うその「JC活動」に絶対の自信を持つことです。
「JCはどんなところですか?」ときかれたら自信と誇りを持って、魅力あるJCを語ってください。そう語れる活動を行っていくべきです。その先に会員拡大の成功があると考えます。
≪ 友情 ≫
「人と語りあうことは大切です」
我々はJayceeに対する様々な考え方を、真剣に語る機会が必要です。人によって価値観や常識は千差万別であり、自分の主張が正しいと確信していても別の角度からみるとそうでない事もあります。それを互いに理解し合える仲間にならなければなりません。そのためには「語り合う」ことです。分かり合えるまで議論し、また、分かり合えずともその違いを認め合えるまで議論することが必要です。積極的に、皆で大いに語り、共に考え、共に実践し、共に成長していける仲間を創っていきましょう。
≪ 加杉野青少年育成 ≫
我々の幼き時代は「遊び」の中で、こどもなりの社会を形成し、協調性や思いやりの心を自然に育んでいたように思えます。しかし、現在のこどもたちが、人を思いやる気持ちを持つことや、望ましい人間関係を築くことが不器用になってきているのは事実です。
そんなこどもたちに、地域の人たちとの交流の場を増やし、社会性を育てる必要があると考えます。心の成長の糧となる生活体験や社会体験、自然体験などを通じて、自己実現の喜びを実感できるような環境を創造することが必要です。周囲に対する「感謝の心」も養って欲しいと思います。加杉野地域の未来を担うこども達が「まち」や「ひと」とのふれあいの中で「まちを愛する心」「人を思いやる心」を養う事業を行い、青少年の豊かな心の育成を目指します。
≪ 会員の資質向上 ≫
我々は、次代を担う青年経済人として、より質の高い自己実現に向けて感性を養い、心に余裕を持ち、今の時代に対応できる柔軟な人間になることを目指さなければなりません。その為には、人間力向上や経営力向上を目的とした事業や例会を行うことが必要です。特にリーダーシップのトレーニングは、個人のプラス・企業のプラスだけでなく、それを通じて地域のパワーアップや活性化のための人材育成に貢献できると確信しています。
≪ 魅力あるLOMの創造 ≫
JCの組織を活性化させる一番重要な集合体は委員会です。活発な委員会活動なくして魅力ある事業展開は望めません。委員会や理事会では、激しい論議を交わし、より良い事業の構築を目指していく事こそが、青年会議所のあるべき姿です。そして事業後の反省と検証を怠ってはなりません。やりっぱなしの事業ではなく、次代に繋がる足跡を残すべきです。そして各委員会が連携を図り、理事会報告を充実させ、LOMの活動を全メンバーが把握できる体制を創りたいと考えます。仕事や家庭の諸事情をやり繰りしてでも、参加したいと思える魅力ある委員会活動を心掛けましょう。それがLOMの活性にも繋がり、地域や社会から必要とされる組織への進化になるはずです。
≪ 公益法人制度改革 ≫
公益法人制度改革に伴い、現在の「社団法人」は近い将来「公益社団法人」か「一般社団法人」または「解散」等の選択を迫られることになります。そして我々も、2013年度までにその選択をしなければなりません。本年度は、(社)西脇青年会議所が将来へ向けて、どのような法人格で運営すべきかを検討していく重要な年になります。その為にも、我々は、地域に根ざした活動を、地域の為に展開していくという信念を持って活動をするとともに、青年会議所本来の意義を改めて理解し、例会や事業の在り方について、より真剣に考え、「公益性」を意識した事業を展開していく必要があります。
≪ おわりに ≫
人は「行動した後悔より、行動しなかった後悔のほうがより深く傷として残る」そうです。確かに、行動してからする後悔は、成功であれ、失敗であれ、学びがあります。しかし行動をおこさなければ、何も得る物はありません。我々は、常に行動できるチャンスを与えられています。勇気を持って挑戦していきましょう。そしてこれから起こる現実を、前向きな力に変えていける、魅力ある人、魅力ある組織になりたいと考えます。
2009年度、第49代理事長という機会を与えてくれたメンバーのみんなに深く感謝します。
すばらしい時間を共有できるように精一杯、がんばります。どうぞよろしくお願いします。